15時限目は急制動

私の通っている教習所では、4時間分の予約が取れます。スマホで、教習所のホームページから予約ページを開き、空いている時間があれば、表のその時間をタッチするだけで予約が取れます。

‥‥17時間までは。


そうなのです、すでに14時間を終えた私は、17時間までは、すんなりとスマホで予約が取れたんです。

いつも通り18時間目を予約しようとしたところ、

「既定の教習時間を超えましたので予約はできません」

と、無情なメッセージが出まして。

そんな馬鹿な!

私はフリープランにしたから無制限に受けられるはずだ。

もしフリープランにされてないならば、即刻退校しなければ、お金がかかって気が引ける。


ええっ!とビックリして、教習所に電話しました。

「私、フリープランにしたので、無制限に教習受けられると聞いていたのですが、予約ができないとメッセージが出るのです」

と訴えてみました。

すると

「超過した場合、お金はかからないのですが、教習所の既定時間が17時間なので、それ以降は、窓口かお電話で予約頂くことになります」

と。

なんということでしょう。

簡単に予約が取れなくなってしまった。

既定を超える劣等生には、予約の自由が剥奪されるとは。


これが意地悪でないなら何なのだ。


でも、確かに劣等生で迷惑かけてる私としては反論などしようもない。

「分かりました。これからはそのようにします」

と引き下がる。

ああ悲しい。


悲しみを乗り越えて行って参りました、15時限目。


昨日は雨が降りそうで、キャンセルしてしまいました。

開始1時間前までにキャンセルしないと2200円の罰金が課せられる為、天気予報と空模様を見つめた挙句、

きっとザーザー雨がふる!

と確信し、1時間前まで粘って悩み抜いてキャンセルしました。

が、どんよりした空のまま、ちっとも雨が降らない。

結局降らずに教習予定時間を過ぎた為、奥歯を噛み締めて悔しがりましたが仕方ない。

貴重な予約時間を無駄にしました。

ああ勿体ない。


今日は文句なしの良い天気。

お若いA指導員様でした。

「今日は急制動をしましょう。まずは1コースを走りますが、直線ではスピード上げてブレーキを意識して下さい」

と。

とうとう恐れていた急制動。

いつかやるだろうけど、もっともっと先の話かと思っていたが、もうやってきた急制動。

S指導員様がさんざん脅した急制動。


心臓バクバクである。

転倒でもしたら死ぬかもしれぬ。

心してかからねば。


まずは3周コースを走った。

直線では今までになくスピードを出してみて、ブレーキをかけてみる。

「リアが先でフロントが後、フロント先に思い切りかけると死ぬ。」

と不穏な呪文を唱えながら。


とうとう誘導されて急制動の出発点へ。

まず一緒に普通に走り、コーンの所で停止。

「このコーンに前輪がきたらブレーキね。ここまで来るまでに40キロ出してね」

と。簡単に仰るじゃありませんか。

こんな短距離でシフトを3速まで上げれるかどうかでさえ不安であるのに。

足が言うことを聞いてくれるかどうか。


とにかく発進した。

ハッキリと自分でも分かる程の早すぎるブレーキ。

「ブレーキめっちゃ早い」

と予想通りに言われ、再チャレンジ。

「まだまだめっちゃブレーキ早い」

再チャレンジ。

「まだ早い。もうちょい我慢して」

再チャレンジ。

「まだ早いなぁ。」


「2コース走って終わろうか」

と、諦められ、新たなる2コースなるコースを走りました。

随分先に行ってしまった指導員様を追いかけて、坂道を上り、下りた所でストップ。

「村々さん、坂道で止まりました?」

と指導員様。

「止まるんですか?私この道初めてなので、知らなかったです」

と答えたところ

「え!坂道やったことないんですか??1度も?」

とビックリされたので、ビックリしました。


やっていませんとも。

15時間目ですが、やっていませんとも。

「坂道も次回やりましょうね」

と、ここで今日の教習は終了。


まだ課題はいっぱいです。

急制動はぜんぜんダメですし、坂道もやらねば。


でも、最後に

「2コース回れたら第一段階のみきわめができるからね」

と嬉しいお言葉を頂けました。

遠くにゴールがうっすら見えてきた感じでしょうか。まだ第一段階のゴールですが。


予約が取りにくい状況になりましたが、なんとか頑張らねば。