合格後、改めて受付へ
合格発表後、アンケートを書き、一旦は帰宅しましたが、指導員様より、
「今後やって頂くことのお話と、宿題があるので、もう一度来て頂きます。3時か4時、どちらかに来て下さい。」
と。宿題として、交通安全に関する意見書みたいなものを書いて持ってくるようにと。
とにかく帰宅。
家族に合格を伝える。
「えっ。とうとうか。恐ろしい」
「やば」
「すごっ」
と三者三様の反応である。
でもでも!すっごい開放感である。
もうこれからは、あの緊張感に満ち満ちた気持ちで教習所に行かなくて済むのだ。
初めの頃などは、それこそ吐きそうな程、行くのが嫌だった。
終わりの頃だって、楽しいと思えた時間は、トータルで20分もないだろう。
私が頑張れたのは、家族や職場や友人に、免許を取りに行くと公言したから、
「ほーら、やっぱり無理だった!」
と思われるのが嫌だったのと、払ったお金がもったいないとの思い、この2点が大きかった。
バイクに乗りたい気持ちも、もちろんあるのだが、正直、ここまで大変だと思ってなかったので、もし誰にも内緒で行っていたならば、そしてお金が全額戻ってくるならば、辞めていたと思う。
多分、初回教習で。
年齢が多いと怪我が怖いのが先立って、無茶できないし、女性で身長がないと足付きが悪くて更に怖い。
指導員様のことも、初めは、優しくないと思えた。
バイクを倒す人なんて見飽きてるから、どんなに派手に転んでも、潰されてても、涼しい顔で放置する。
でもこちらにとっては一大事である。
200キロの鉄に潰される恐怖、それを起こさねばならない恐怖から、
「なんですぐに助けてくれないのか。なんでもっと詳しく乗車や降車の仕方を教えてくれないのか」
と思ったものです。
どこの教習所もそうなのかは分からないですが、私の行った教習所は、操作やその他諸々を、詳しく説明してくれることはなく、だいたいのことは知っていることを前提で進んでいたように思う。
そうじゃないと、とてもじゃないが17時間で免許を取るところまでいけないんだと思うけど。
だから私は、スマホで全部調べるしかありませんでした。
フラつかない乗車、降車方法。
センタースタンドのかけ方。
アクセルの回し方、半クラのやり方。
などなど全て。
でも結果、頭で分かっていても体がついていかないし、実際やってみて慣れていかないとできないから、こんなに時間がかかってしまったのですが。
お昼ご飯にどん兵衛を食べ、その後、開放感に浸って爆睡。
気が付いたら3時は過ぎてしまっており、4時の回に行くことにする。
これが普段の教習だったら、私は緊張感で、寝ることなんてできなかっただろうに。
あーこの開放感!緊張感の欠如!素晴らしい。
宿題の意見書を書いて、それを持って再び教習所へ。
こんな軽い気持ちで教習所へ行く日が来るなんて!と、また感無量な気持ちになる。
いつもなら教習所が見えてくると、はぁーっとため息が出たものですが、今は、既に、懐かしい!皆さん頑張れ!と上から目線になっている。
こんな気持ちになれる日がくるなんて。
受付に到着。
声をかけて待っていると、女性の受付の方がきて下さった。
受付「村々さん、良かったですね。おめでとうございます。」
私「ありがとうございます!ほんとにもう、どうなっちゃうんだろうと思いましたよ」
受付「フリープランに入っておいて良かったですね」
私「ほんとに!フリープラン入ってなかったら、とっくに諦めてました。」
受付「良かった良かった。ほんとに良かった」
気にかけて下さって有難い。
4時からの回の卒検生は、私だけみたいで。
男性の受付の方から直接説明を受ける。
免許センターへ行く時に持って行く書類の説明や記載が間違えてないかの確認など。
割とすぐに終わって帰ることに。
「長々とお世話になりました。ありがとうございました。」
と深々とお礼を言って帰ってきました。
帰りにバイクの教習の場所を見ると、T指導員様が指導してるのが見えました。
なんともいえない涙が出てきて、
これは、嬉し涙なんだろうか、お別れの悲し涙なんだろうか、自分でも分からない複雑な心境。
指導員様達は、こうやって毎日、教習生から色々と思われ、すごい重いだろうな。
生霊とかも飛んで来てるかもしれないな。
大変な仕事だな、と思いました。
とにかくこれで、教習所とはお別れです。
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