憐みを感じる18時限目

昨日は雨ザーザーでしたが、梅雨入りしたのに雨の度に休むわけにはいかないと奮起し、行ってまいりました。

前回の雨の日の出で立ちは余りに暑かったので、今回はカッパの中は軽装で。


昨日はT指導員様。

ガッと教習が進むかも、と期待が膨らみます。


ここ何時間、ずっと退化しております。

速度と停止問題が解消されたら、今度は低速小回りが全くできなくなるという問題が。


最初は好き好き1コースを2周。

その後は苦難の2コースへ。


坂道とスラロームは、なんとか通過。

急制動は

「後ろブレーキめっちゃ早い」

に早くも戻り、

その後、問題のクランク。

入口からすぐに左に曲がるとこで、右のパイロンを倒す。

そのパイロンを見つめる為、バイクも右へ。

よってコースを大きくそれるのだ。

理由は分かっているのだから、パイロンを見なきゃいいのだが、うーむ。


その後の一本橋は半分で落ちた。

S字もカーブでコースアウト。

8の字も斜め横断。


なんにも、ほんとになんにもできなかった。


「8の字の練習しましょう」

と、はるか10時限目に戻ることに。


ぜんぜん出来なくなっていて、自分でも啞然。

2速にした途端に制御できずコースアウト。

呆然と佇んでいたら

「止まってる時間がもったいないよ」

と促され、再び8の字。

かなり時間を要し、やっと前の感覚を取り戻し、グルグル回れるようになった。

そうだそうだ!顔ごと真ん中をみるんだった。

バイク斜めにしても倒れないんだった。


そこで今日は終了。

この退化した私にT指導員様は何と言われるのだろうと不安である。

うなだれる私に、

「Sの字とクランクが通れないから、今日はみきわめできないね。もう少し頑張りましょう」

と、さほどショックではないお言葉を。


T指導員様をもってしても、教習が進まない私。

「前回の教習で、何かいつもと違うこと言われなかった?」

と聞かれましたが、いつもと違うことを言われた記憶がなかったので、

「目線と姿勢を注意されました」

と言いましたが、

「他に何かなかった?」

と。

前回はお初のベテラン指導員様。

やっぱり何か意味があって私の担当になったのかしら。

何か特別なことを言われたかしら?覚えてない。

それ以上追求されることはなく、

「ふーん」

と、意味ありげな感じで会話終了。

引っかかるけど、何も聞かない方が良さそうだ。


でもでも、この小回り問題、どうしたものでしょう。また再びできる日がくるのか心配で仕方ないです。

急制動も一本橋もスラロームも坂道もできてるわけじゃないですが、最も駄目なのがS字とクランクなので、とりあえず、この心配をまずはしようと思います。



教習時間がオーバーしている私は、予約をするのが窓口か電話しかなく、その度に事務の方の手を煩わせている。

そうなってからかなり時間も経っているから、事務の方も私のことを、

教習がぜんぜん進まない、お気の毒なオバさん」

だと認識してることだろう。

次の予約を取る度に

「第一段階のみきわめをされると、第二段階のスケジュールになるので、この予約は無効になりますので、予約を取り直すことになります」

と仰る。

その度に、そうなるといいけど!と心から思うのだが、そのような気配はいまだにない。


みきわめがOKな場合、帰りに受付に報告するらしい。

気のせいかもしれないが、私が受付を通る時、事務の方が顔を上げて、

「今日はどうだったのかな?」

と思っているような気がしてしょうがない。


何事もなく通り過ぎる時の

「お疲れ様でした」

が、若干、憐みを含んだ声音のような気がする。

気のせいだと思いたい。