卒業検定

今日は卒業検定でした。

昨日、急に決まったことなので、まだ心の準備ができておりません。

昨日は疲れて緊張して早く寝ましたが、今朝も緊張で足元がフワフワします。

でも朝9:30集合なので、朝7時には起きて準備です。

犬にも猫にも息子その1にも息子その2にも旦那にも、とても緊張していることを伝えます。

あー始まってしまう。


緊張MAXのまま、教習所に到着です。

まず受付で卒検の受付をし、ロビーで待つように言われる。

時間になったら、受付横の機械で目の検査をし、3階の講習室へ。

続々と今日が卒検の教習生が入ってきます。

15人くらいいます。

服装から、バイクの人は8名ほど。

女性は、車の人を含めても私1人でした。


ざっと1日のスケジュールの説明があり、その後は再びロビーで待機。

20分後、バイクの人はこちらへって呼ばれ、バイク待合所の横の小さな会議室へ。

やはりバイクの卒検は、大型も合わせて8人でした。


そこで、今日の検定コースはBコースで、そのコースでの注意点を細かく説明頂けた。


コースを間違えても減点しないけど、コースを修正してる時も走行してれば採点対象だと。

ギア確認の為の右足付きは減点にはならないと。

急制動やスラロームは頑張り過ぎないこと。

一本橋はタイムを気にし過ぎないこと。

などなど。

食い入るように熱心に聞きました。


検定をする指導員様はバイク小屋の2階から見ているらしい。

かつて1度教習していだいたベテランのK指導員様だ。

ゼッケンを配られる。私は普通バイク最後の5番目。

その後に3人大型の人だ。

検定はゼッケンの順番なので、私は5番目ということになる。

シュミレーターの時に2度一緒になった若者もいる。知った顔がいるというのは心強い。

「緊張するよねー」

と言い合えるのが嬉しい。


とうとう

「始めましょうか」

となり、1番さんが準備する。1番さんはATだ。

全く順調に危なげなく走行していたのに、一本橋で落ちてしまいました。


その後、2番さん3番さん4番さんと、何事もなく順調に終えて、とうとう私の番に。


近くにA指導員様がいたので、

「緊張しますー!どうしましょう!」

と、不安をぶつけたところ、

「大丈夫ですよ!パイロン接触だけは気をつけて下さいね!」

と。心に刻みます。


いつものプロテクターとヘルメットがとても重く感じ、若干姿勢が悪くなる。

「村々さん、準備できてますか?」

と2階から指導員様が。

「大丈夫です。」

言葉とは裏腹に、ぜんぜん大丈夫じゃない声色で返事をする。


ヨタヨタとバイクに近づく。

バイクは綺麗な新しい7番さん。ピカピカだ。

そしてスタンドを払い、跨り、ミラーを触り、後方確認し、エンジンかけてギアをローにして、ウインカーを出して、さあ!出発。


ああ出発してしまった。

もう後戻りはできない。

あとは、なんとか失敗なく終われるように祈るしかない。


慣らし運転で内周一周し、発着点に戻って一息。

再び発進し、間違えないようにBコースを走る。


なんとか外周は終わり、踏切はきちんと一時停止して、坂道へ。

昨日はエンスト3回した坂道発進だ。

祈るような気持ちでアクセルを回し半クラにし、リアブレーキを離す。

と、上手に発進。

あー良かった!


次はスラローム。

もう速くなくていい。

パイロンに触らないことが大事だ。さっきA指導員様もそう言っていたではないか。

検定の時はタイム表示が出ないので、どの位遅いか分からないけど、感覚として9秒は超えていたかと。

そして、いちいち停止することなく、スムーズに道に戻ることもできた。

S指導員様ありがとう。


そして再び外周を回り、その際40キロ出さなければならない。

前に車がいる時は、停止して、前がすくのを待つこともできた。


無事に40キロ出せて、次は急制動。

気持ちを落ち着かせ、発進。

3速までギアを上げて、40キロ出して、リアとフロントブレーキで停止。

2階の指導員様のOKサインで次へ。


そこで!なんてことでしょう。

いつも間違えたことのないことを。


次はクランクなのですが、すっかりすっ飛ばして一本橋へ行ってしまったのです。

一本橋は昨日、失敗のまま終わったのですが、今日はなんとか成功。タイムは気にしません。


そして次のS字に向かう時に気が付いたのです。

「私、クランクやってない。泣」


どうしよう!を全身にみなぎらせ、2階を見上げる。

指導員様が、これまた全身で、今からやればいいよ、もう一周回ってやってー!とジェスチャーしている。

パニックになりながらも、なんとか次にクランクをやる。良かった、成功した。


次に、ほんとなら、もう少し走って気持ちを落ち着けてから入るS字に、すぐに間髪入れずに入る。

これも奇跡的に、なんとか無事に走れた。


ほんとにほんとに、よくぞクランクをやってないことを思い出した!不幸中の幸いだった。

もし忘れたままで終了したら、これでもう一発不合格だった。危ない危ない。


そして発着点へ。

気持ちを落ち着かせ、ギアをNに入れて、エンジン切って、後方確認してから降車。

スタンドを出して、ハンドル左にしてから離れる。

2階に向かって深々とお辞儀をして終了。


果たして私は、全部の課題をちゃんとやったのだろうか、何か忘れてなかっただろうかと、すっかり心配になる。


終わったら、一緒に卒検受けた皆様が待っていてくれた。

終了した人から、エアコンの効いた校舎に戻っていていいよって言われていたのに、最後の私が終わるまで待っていてくれた。

これには感動しました。

「もう、パニックでしたよ」

と皆に言ったら、

「いやいや、大丈夫ですよ。」

って優しいことを。

泣きそうになる。


皆の後ろをトボトボ歩いて校舎に戻り、元いた会議室へ。

大型の方の検定が終わるまで待ちます。

なんとなく、皆黙ってジーッと座っていました。


大型の方も終わり、皆揃ったところで、2名の方は名前を呼ばれ、受付に連れていかれました。


その後、指導員様が入ってこられ、

「ここに残った皆様は、合格です!」

と。

わーー!!と拍手する皆様と私。

嬉し過ぎてウルウルになった。


指導員様、私の方を向いて、

「課題の順番を間違えてビックリしましたねー。でも修正できたから、問題ないですよー。」

と。

ほんとに良かった良かった!


あと、皆様の良かった点や、悪かった点を教えて下さいました。


その後、アンケートを書く時間に。

指導員様の名前がズラズラーと書いた表に、良かった指導員の名前の横には◎、◯を。

良くなかった指導員の名前の横には△、✖️を書けと。

そして更に横に、その理由を下記の中から選んで、その数字を書けと。

1.親切 2、教え方が分かりやすい

などなど。


感謝を込めて、A指導員様、T指導員様、S指導員様の欄に、大きな◎を書かせて頂きました。

理由の欄にも、たくさんの数字を書かせて頂きました。

本当に感謝しかありません。


叱られたこと、褒められたこと、叱咤激励されたこと、全てがありがたいです。


本来なら、指導員様一人一人にお礼を言いに行きたいところなのですが、忙しくていらっしゃる指導員様のお時間をお取りするのははばかられます。

グッと我慢して、帰って参りました。

でもきっと、そんなことしたら、私はオイオイと号泣してしまうだろうから、指導員様も困惑だったであろう。

迷惑かけなくて済んで良かった。


あとは、免許センターへ行って、免許の書き換えに行けば、晴れて私もライダーの一員になれます。

嘘みたいです。