免許センターへ

教習所の受付の方から、なるべく早く行って下さいねと言われていた免許センターへ、やっと行って参りました。

家から車でちょうど1時間かかりました。


書類の署名と日付と質問票は、絶対にセンターに着いてから書くように強く言われました。

予定が変わったり、受付時間内に間に合わない場合などを考えてだそうです。


あと、書類は絶対になくさないようにも重々言われました。

なくしたと言われても、大事な書類だから、すぐには再発行はできない。かなり探してもらうことになります。と釘を刺されました。


到着してすぐ、証書代1750円を払います。

証書を貼り付けた書類に、署名や日付や質問票を記入し、別の受付へ提出します。


職員の方が沢山いらして、こちらが何も言わなくても、書類を覗き込んで、

「こことこことここに書いてください」

歩き出そうとすると、

「こっちですよ」

と誘導して下さる。

到れり尽せりで、迷うことは何もありませんでした。


教習所で撮った余った写真が、クリップで書類に留めてあったので、何かに使うのかと思っていたら、

「これは必要ないのでお持ち帰り下さい」

と、返されました。


それから目の検査をし、機械で暗証番号を登録し、待つ事30分。


待つ場所がいっぱいだったので、駐車場に戻り車内で待ちました。

30分後、機械の前に集合した20人位の名前を順番に呼び、並んでゾロゾロ二階へ移動し、マスクをとって写真撮影。


また1階へ戻り、免許の発行料2050円を払い、更に30分程待ちます。


待ちくたびれたところに、職員が登場し、名前を呼んでマスクを外して顔を確認してから、免許を渡されました。


免許の種類の欄に、中型の他、普自二が増えた事を確認。

これを得るのは大変なことだったなーと噛み締めました。

この普自二の為に、ものすごい苦労したし、時間もかかった。

でも今思うと、楽しかったかも。

普段の生活では出会うことができないであろう若者達、感動と絶望を与えてくれた指導員様達。

一緒に喜んでくれた受付様達。

まだそんなに前のことじゃないのに、はるか昔のことみたいに思えます。


写真は、疲れた幸薄そうな顔で写っていたのが残念ですが、どう撮っても実物がそうなので仕方ないです。


最後に発行された免許証のicチップの情報があっているか、機械に読み取らせてチェックして終了。


免許センターの滞在時間は1.5時間程でした。


これで、晴れて私もライダーの一員になれました。


あとはバイクを待つばかり。

ホンダのレブル250を予約しておりますが、7月か8月になるとバイク屋さんに言われております。


1ヶ月も乗らないと、完全に真っさらな状態になってしまうと思うのですが、仕方ありません。

合格後、改めて受付へ

合格発表後、アンケートを書き、一旦は帰宅しましたが、指導員様より、

「今後やって頂くことのお話と、宿題があるので、もう一度来て頂きます。3時か4時、どちらかに来て下さい。」

と。宿題として、交通安全に関する意見書みたいなものを書いて持ってくるようにと。


とにかく帰宅。

家族に合格を伝える。

「えっ。とうとうか。恐ろしい」

「やば」

「すごっ」

と三者三様の反応である。


でもでも!すっごい開放感である。

もうこれからは、あの緊張感に満ち満ちた気持ちで教習所に行かなくて済むのだ。

初めの頃などは、それこそ吐きそうな程、行くのが嫌だった。

終わりの頃だって、楽しいと思えた時間は、トータルで20分もないだろう。


私が頑張れたのは、家族や職場や友人に、免許を取りに行くと公言したから、

「ほーら、やっぱり無理だった!」

と思われるのが嫌だったのと、払ったお金がもったいないとの思い、この2点が大きかった。


バイクに乗りたい気持ちも、もちろんあるのだが、正直、ここまで大変だと思ってなかったので、もし誰にも内緒で行っていたならば、そしてお金が全額戻ってくるならば、辞めていたと思う。

多分、初回教習で。


年齢が多いと怪我が怖いのが先立って、無茶できないし、女性で身長がないと足付きが悪くて更に怖い。


指導員様のことも、初めは、優しくないと思えた。

バイクを倒す人なんて見飽きてるから、どんなに派手に転んでも、潰されてても、涼しい顔で放置する。

でもこちらにとっては一大事である。

200キロの鉄に潰される恐怖、それを起こさねばならない恐怖から、

「なんですぐに助けてくれないのか。なんでもっと詳しく乗車や降車の仕方を教えてくれないのか」

と思ったものです。


どこの教習所もそうなのかは分からないですが、私の行った教習所は、操作やその他諸々を、詳しく説明してくれることはなく、だいたいのことは知っていることを前提で進んでいたように思う。

そうじゃないと、とてもじゃないが17時間で免許を取るところまでいけないんだと思うけど。


だから私は、スマホで全部調べるしかありませんでした。

フラつかない乗車、降車方法。

センタースタンドのかけ方。

アクセルの回し方、半クラのやり方。

などなど全て。


でも結果、頭で分かっていても体がついていかないし、実際やってみて慣れていかないとできないから、こんなに時間がかかってしまったのですが。


お昼ご飯にどん兵衛を食べ、その後、開放感に浸って爆睡。

気が付いたら3時は過ぎてしまっており、4時の回に行くことにする。


これが普段の教習だったら、私は緊張感で、寝ることなんてできなかっただろうに。

あーこの開放感!緊張感の欠如!素晴らしい。


宿題の意見書を書いて、それを持って再び教習所へ。

こんな軽い気持ちで教習所へ行く日が来るなんて!と、また感無量な気持ちになる。

いつもなら教習所が見えてくると、はぁーっとため息が出たものですが、今は、既に、懐かしい!皆さん頑張れ!と上から目線になっている。

こんな気持ちになれる日がくるなんて。


受付に到着。

声をかけて待っていると、女性の受付の方がきて下さった。

受付「村々さん、良かったですね。おめでとうございます。」

私「ありがとうございます!ほんとにもう、どうなっちゃうんだろうと思いましたよ」

受付「フリープランに入っておいて良かったですね」

私「ほんとに!フリープラン入ってなかったら、とっくに諦めてました。」

受付「良かった良かった。ほんとに良かった」

気にかけて下さって有難い。


4時からの回の卒検生は、私だけみたいで。

男性の受付の方から直接説明を受ける。

免許センターへ行く時に持って行く書類の説明や記載が間違えてないかの確認など。


割とすぐに終わって帰ることに。

「長々とお世話になりました。ありがとうございました。」

と深々とお礼を言って帰ってきました。


帰りにバイクの教習の場所を見ると、T指導員様が指導してるのが見えました。

なんともいえない涙が出てきて、

これは、嬉し涙なんだろうか、お別れの悲し涙なんだろうか、自分でも分からない複雑な心境。


指導員様達は、こうやって毎日、教習生から色々と思われ、すごい重いだろうな。

生霊とかも飛んで来てるかもしれないな。

大変な仕事だな、と思いました。


とにかくこれで、教習所とはお別れです。

卒業検定

今日は卒業検定でした。

昨日、急に決まったことなので、まだ心の準備ができておりません。

昨日は疲れて緊張して早く寝ましたが、今朝も緊張で足元がフワフワします。

でも朝9:30集合なので、朝7時には起きて準備です。

犬にも猫にも息子その1にも息子その2にも旦那にも、とても緊張していることを伝えます。

あー始まってしまう。


緊張MAXのまま、教習所に到着です。

まず受付で卒検の受付をし、ロビーで待つように言われる。

時間になったら、受付横の機械で目の検査をし、3階の講習室へ。

続々と今日が卒検の教習生が入ってきます。

15人くらいいます。

服装から、バイクの人は8名ほど。

女性は、車の人を含めても私1人でした。


ざっと1日のスケジュールの説明があり、その後は再びロビーで待機。

20分後、バイクの人はこちらへって呼ばれ、バイク待合所の横の小さな会議室へ。

やはりバイクの卒検は、大型も合わせて8人でした。


そこで、今日の検定コースはBコースで、そのコースでの注意点を細かく説明頂けた。


コースを間違えても減点しないけど、コースを修正してる時も走行してれば採点対象だと。

ギア確認の為の右足付きは減点にはならないと。

急制動やスラロームは頑張り過ぎないこと。

一本橋はタイムを気にし過ぎないこと。

などなど。

食い入るように熱心に聞きました。


検定をする指導員様はバイク小屋の2階から見ているらしい。

かつて1度教習していだいたベテランのK指導員様だ。

ゼッケンを配られる。私は普通バイク最後の5番目。

その後に3人大型の人だ。

検定はゼッケンの順番なので、私は5番目ということになる。

シュミレーターの時に2度一緒になった若者もいる。知った顔がいるというのは心強い。

「緊張するよねー」

と言い合えるのが嬉しい。


とうとう

「始めましょうか」

となり、1番さんが準備する。1番さんはATだ。

全く順調に危なげなく走行していたのに、一本橋で落ちてしまいました。


その後、2番さん3番さん4番さんと、何事もなく順調に終えて、とうとう私の番に。


近くにA指導員様がいたので、

「緊張しますー!どうしましょう!」

と、不安をぶつけたところ、

「大丈夫ですよ!パイロン接触だけは気をつけて下さいね!」

と。心に刻みます。


いつものプロテクターとヘルメットがとても重く感じ、若干姿勢が悪くなる。

「村々さん、準備できてますか?」

と2階から指導員様が。

「大丈夫です。」

言葉とは裏腹に、ぜんぜん大丈夫じゃない声色で返事をする。


ヨタヨタとバイクに近づく。

バイクは綺麗な新しい7番さん。ピカピカだ。

そしてスタンドを払い、跨り、ミラーを触り、後方確認し、エンジンかけてギアをローにして、ウインカーを出して、さあ!出発。


ああ出発してしまった。

もう後戻りはできない。

あとは、なんとか失敗なく終われるように祈るしかない。


慣らし運転で内周一周し、発着点に戻って一息。

再び発進し、間違えないようにBコースを走る。


なんとか外周は終わり、踏切はきちんと一時停止して、坂道へ。

昨日はエンスト3回した坂道発進だ。

祈るような気持ちでアクセルを回し半クラにし、リアブレーキを離す。

と、上手に発進。

あー良かった!


次はスラローム。

もう速くなくていい。

パイロンに触らないことが大事だ。さっきA指導員様もそう言っていたではないか。

検定の時はタイム表示が出ないので、どの位遅いか分からないけど、感覚として9秒は超えていたかと。

そして、いちいち停止することなく、スムーズに道に戻ることもできた。

S指導員様ありがとう。


そして再び外周を回り、その際40キロ出さなければならない。

前に車がいる時は、停止して、前がすくのを待つこともできた。


無事に40キロ出せて、次は急制動。

気持ちを落ち着かせ、発進。

3速までギアを上げて、40キロ出して、リアとフロントブレーキで停止。

2階の指導員様のOKサインで次へ。


そこで!なんてことでしょう。

いつも間違えたことのないことを。


次はクランクなのですが、すっかりすっ飛ばして一本橋へ行ってしまったのです。

一本橋は昨日、失敗のまま終わったのですが、今日はなんとか成功。タイムは気にしません。


そして次のS字に向かう時に気が付いたのです。

「私、クランクやってない。泣」


どうしよう!を全身にみなぎらせ、2階を見上げる。

指導員様が、これまた全身で、今からやればいいよ、もう一周回ってやってー!とジェスチャーしている。

パニックになりながらも、なんとか次にクランクをやる。良かった、成功した。


次に、ほんとなら、もう少し走って気持ちを落ち着けてから入るS字に、すぐに間髪入れずに入る。

これも奇跡的に、なんとか無事に走れた。


ほんとにほんとに、よくぞクランクをやってないことを思い出した!不幸中の幸いだった。

もし忘れたままで終了したら、これでもう一発不合格だった。危ない危ない。


そして発着点へ。

気持ちを落ち着かせ、ギアをNに入れて、エンジン切って、後方確認してから降車。

スタンドを出して、ハンドル左にしてから離れる。

2階に向かって深々とお辞儀をして終了。


果たして私は、全部の課題をちゃんとやったのだろうか、何か忘れてなかっただろうかと、すっかり心配になる。


終わったら、一緒に卒検受けた皆様が待っていてくれた。

終了した人から、エアコンの効いた校舎に戻っていていいよって言われていたのに、最後の私が終わるまで待っていてくれた。

これには感動しました。

「もう、パニックでしたよ」

と皆に言ったら、

「いやいや、大丈夫ですよ。」

って優しいことを。

泣きそうになる。


皆の後ろをトボトボ歩いて校舎に戻り、元いた会議室へ。

大型の方の検定が終わるまで待ちます。

なんとなく、皆黙ってジーッと座っていました。


大型の方も終わり、皆揃ったところで、2名の方は名前を呼ばれ、受付に連れていかれました。


その後、指導員様が入ってこられ、

「ここに残った皆様は、合格です!」

と。

わーー!!と拍手する皆様と私。

嬉し過ぎてウルウルになった。


指導員様、私の方を向いて、

「課題の順番を間違えてビックリしましたねー。でも修正できたから、問題ないですよー。」

と。

ほんとに良かった良かった!


あと、皆様の良かった点や、悪かった点を教えて下さいました。


その後、アンケートを書く時間に。

指導員様の名前がズラズラーと書いた表に、良かった指導員の名前の横には◎、◯を。

良くなかった指導員の名前の横には△、✖️を書けと。

そして更に横に、その理由を下記の中から選んで、その数字を書けと。

1.親切 2、教え方が分かりやすい

などなど。


感謝を込めて、A指導員様、T指導員様、S指導員様の欄に、大きな◎を書かせて頂きました。

理由の欄にも、たくさんの数字を書かせて頂きました。

本当に感謝しかありません。


叱られたこと、褒められたこと、叱咤激励されたこと、全てがありがたいです。


本来なら、指導員様一人一人にお礼を言いに行きたいところなのですが、忙しくていらっしゃる指導員様のお時間をお取りするのははばかられます。

グッと我慢して、帰って参りました。

でもきっと、そんなことしたら、私はオイオイと号泣してしまうだろうから、指導員様も困惑だったであろう。

迷惑かけなくて済んで良かった。


あとは、免許センターへ行って、免許の書き換えに行けば、晴れて私もライダーの一員になれます。

嘘みたいです。