28時限目(第2段階9時限目)は検定コース
今日は久々の、慎重なS指導員様。
愛をもって私を叱って下さるS指導員様。
今日のみきわめは無いと決まったようなものである。
S指導員様の教習は、まずはお話しから始まる。
検定コースを走る際の注意点や、卒検の時の心がけたい走行などなど。
けっこう長くお話し下さるのだが、ちゃんと日影に移動してお話し下さるのが愛を感じます。
「検定のAコースを走って下さい。」
と。卒検のコースを覚えておいて良かった。
覚えてないなんて言ったら、また何と言われるか。
私はこのS指導員様に対してはものすごくビクビクしているのである。
Aコースを走って、一通り失敗なく発着点へ。
「エンジン切って日影に来てください」
と。またお話しです。
「村々さん、スラロームを終えて道へ出る時、車やバイクは来ましたか?」
「来ませんでした。」
「では、S字から出る時は?」
「来ませんでした。」
「では、クランクから出る時は?」
「来ませんでした。」
「では、一本橋から出た時は?」
「来ませんでした。」
「全て、たまたま車やバイクは来てませんでしたね。来ていればもちろん止まって正解です。でも来てなくても村々さんは、道に戻る時、いちいちしっかり止まってから左右確認してますよね?第1段階ではそれでもいいかもしれないけど、もう2段階も終盤なのですから、停止線がないところでは、車やバイクが来てないのであれば、あらかじめ左右確認しておいて徐行で出て頂きたい。そうしないと路上では後ろから追突されたり、イライラされたりしますよ。」
と。
停止線がなくても、道に戻る時は、いちいちしっかり止まって左右確認するのは必須だと思っていたからビックリしました。
クランクしながら、車やバイクが来てないかしら?ってキョロキョロしたら転倒しそう。
だって、顔ごと進行方向だけをしっかり見てないと怖いのだもの。
また転倒三昧は避けたい。
私にはその余裕がまだないのだ。
でも確かに、実際路上に出た時、停止線のないところでもいちいち止まってたら、そりゃあイライラされるに違いない。
スムーズに車の流れに乗ることも考えねば。
S指導員様は、卒業させることよりも、私が実際に路上に出てからのことを思ってご指導下さる。
側溝の金属の蓋の上を横切れば、
「濡れていたり雪が積もっていたら、この金属の蓋の上はとても滑ります。避けて通りましょう」
と、今まで誰も言ってくれなかったことを言って下さる。
その他にも、実際に路上に出た時に困らないように、いろいろ言って下さった。
卒業することだけを考えて、この場さえ上手に乗り切ることだけを考えていた私は、大いに反省しました。
実際に路上に出ることを考えて練習せねば。
そうなると、私はまだまだ卒業するわけにはいかないなぁ。
まだまだいっぱいここで練習させて頂いて、自信がついたら路上に出たい。
最後に検定Bコースを指導員様と走り、今日は終了です。
原簿を受け取る時に指導員様が、
「今日、私が言ったことは、技術的なことってよりも、慣れればできることばかりです。スムーズな安全運転を心がけて下さい。まだ頑張って練習しましょう」
と。
私の卒業後を心配してくれてるのがヒシヒシと感じた教習でした。
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