転びまくる12時限目

12時間も乗っているのに、今日は5回も転倒。

手の平の下の方が真っ青に腫れております。



前回、あまりにスピードを出さないことに業を煮やしたS指導員様からお叱りを受け、今日は絶対にスピード出すことを決意して臨みました。


教習所に向かう道中の車内でも、

「アクセルを使うアクセルを使う」

と呪文を唱えながらやって参りました。


あんなに叱られたことだし、他のことはさておき、今日はアクセルとスピードのことだけを考えようと思っていました。


が、今日の教習はお若いA指導員様。

私の、若干鼻息荒く声高らかに決意表明した、

「今日はガンガンにスピードを出します。アクセルを常に気にします!」

に対し、

「そんなにスピード出さないで下さい。」

と。

どうやら指導員様達の間には申し送りみたいなことはないらしい。

原簿を見ても、前回の所には、鉛筆で 8の字 と書いてあるだけだった。


前回は0の字の段階で停止線でうまく止まれず、スピード出す練習の為125ccで1コースに出されて終わっている。

そして残りの時間はお叱りタイムだ。


そういった内容は、原簿に記すのは躊躇われるだろうから、口頭で申し送りされるかと思ってたのだが、どうもそうではないみたい。

私の教習は、今まで3人の指導員様だけだ。

前回のお叱りは、この3人の総意だと考えていたのだが。


「前回、停止するところでオーバーして。いつも全くスピード出してないからブレーキの練習ができてないからで、スピード出すように言われましたので」

と言ってみたところ、


「メリハリある運転ってことですね」

と。まあ‥そうでしょうけど。


私の並々ならぬ決意は、あまりA指導員様には刺さらない感じです。


「今日は1週間ぶりで、初めの1周はダメでしょうけど、2周目からはガンガンスピード出しますので」

と、とにかく今日はスピード出すことを目標に来てるんだから、私がスピードのことを物凄く気にしていることを印象づけなければの一心で、再度言ってみる。


ところが、

「あまりスピードは出さないで下さいね」

と。

この空回りな感情を、いったいどうしたらいいのでしょう。


とにかく、A指導員様にはハテナ?な決意であっても、1週間ずっと心の闇として燻り続けた、このスピード問題に早く決着をつけたいのだ。

せっかくの楽しいはずのGWを、台無しにしたスピード問題とサヨナラしたいのだ。


その気持ちを前面に出して、私はコースを回りました。

発進からアクセルを触り、すぐ2速にし、加速し、今までの私を思うとすごい進歩だと自画自賛。

直線に来たら3速にし、更に加速。


見よ!S指導員様!


と、今日出勤しているかも分からないS指導員様に向けて念を飛ばす。


そのまま3周したところでA指導員様登場し、

「8の字行きましょう」

スピードに関しての感想も何もなく。


私のこの頑張りは、指導員様にとっては取るに足らない事柄なんだろうなと再認識。


グルグルと0の字を回り、ここで停止って場所で停止する。

前回のお叱りのきっかけの停止だ。

なんとしてでも上手に止まらねば。

気持ちの強さは右手のブレーキに出た。

ギュッと一気に握りすぎて、バランス崩して転倒。

頑張って引き起こす。なんとか自力でやれた。


これは難ありと、何度も停止の練習。

やっと

「停止、安定してきましたね」

のお墨付きを頂き、


「じゃあクランクに行きましょう」

と、ガクガクに折れたコースへ。

左足ついていいですよってことで、ノロノロと1速半クラで進む。

と、曲がりでバイクが倒れて転倒2回。


その後、また曲がりで右手のアクセルを何故か回し、左手が半クラになっていたので、少し暴走して転倒。

転びまくりである。

その度に引き起こすのは本当に大変、汗だく。

3回目と4回目は自力では無理で手伝って頂いた。

クランク、先が思いやられる。


時間になり、戻って停止。

エンジン切って降りようとしたら、オットットッてなってまた転倒。

バイク小屋に入ってしまった指導員様、全くお手伝いしてくれる様子はない。

が、もう体力限界の私はどうにもこうにも、にっちもさっちもいかない状態だ。

途方に暮れていたら、だいぶ経ってから、手伝って頂けた。

ああ助かった。

12時間も乗っているのに5回も転ぶなんて、きっと呆れているのに違いない。申し訳ないので、なんとか自力で致したいのだが‥‥ほんと申し訳ない。


でも今日は叱られないで済んで良かった。


が、まだまだ1段階のみきわめは遠い‥。


次回は月火水木と4日連続の予定です。