勘違いした9時間目

いつも外周のコースを走る時でも、私は常に低速だ。

そしてだいたいはクラッチを半クラにしてたり、少し握ったりしている。

リアブレーキも気が付けば、大抵効かせて走っている。


それが功を奏したのだろうか。


今日はS字やクランクを走ったのだが、思いのほか上手くいったと思う。

なんといっても低速でOKだという安心感。

ウネウネ道も直角道も、低速で慎重に進めるならば得意なのだ。

私って、種目が変わればイケるんじゃない?と、つい思ってしまった。


‥‥でもでも、これは、車用のコースだということで、道幅が広かったからできたのであった。


大いなる勘違いである。


少しでも、私イケるんじゃ?なんて思うなんて思い上がりも甚だしかった。


これが、バイク用の道に行ったとたん駄目な私の復活である。


バイクの車体の長さからいって、こんな狭い道を直角に曲がるのなんて無理に決まってる、と確信して、左に直角に近い曲がり道を無視して直進して指導員様を啞然とさせる。


常に両足を地に付けて、パタパタと進む。

「せめて右足はステップにのせて」

との指導員様のお言葉に添いたいのはヤマヤマなのだが、そんなことしたら転ぶに決まっている。


なんとしても転ぶのは避けたいババ心。

たまに右足をステップにのせるものの、左足は最後までケンケンして終わった。


やはり、どういう種目であっても、何をやっても駄目なのであった。

せめて低速で許されるグネグネ道くらいは上手でありたかった。


でも今日は初めて一度も転ばなかった!と指導員様に喜んで報告したところ、

「ほとんど左足をつけていたんだから、転ばないですよ」

と冷静に言われて興醒めしました。


今日は本当なら、みきわめの時間だったのですが、指導員様から

「もっと練習しましょうね」

とのお言葉を頂けたのみとなりました。


明日も教習です。

少しでも前進できると良いのですが。