26時限目(2段階7時限目)は坂道が下手になる

今日は、なんとなく体調が良くなく元気がないけど、そういう時の方が肩の力が抜けて、無の境地で上手にできるかもしれない。とポジティブに考えて行ってきました。


今日はT指導員様。

バイク小屋への道中、

「村々さん、上手になりました?」

と直球の質問。

「前回はスラロームをしっかりやりまして、終わりの方では体を斜めにして、だいぶ上手になりました」

と、堂々と答えたところ、

「一発目からできるといいよね、じゃあ8秒になった?」

「いえ、9秒です」

「変わらないじゃん」

「‥‥変わらないです」

なかなか痛いところを突かれ、これからは気楽に上手になったなどと決して言わないと決意する。


今日はいつもの大好き1コースをすっ飛ばされて、いきなり2コースへ行けと言う。


そしていつもと違うのが、バイクそのもの。

今まで、私は6号車に乗ることが多く、たまに3号車に乗っています。

今日初めて1号車を与えられました。

1号車は、なんだか6号や3号とは違い、クラッチが握りにくく半クラの感覚がつかめない感じ。

だから発進の時やギアチェンジの時にガクガクしてしまう。

6号も3号も空いてるのに何故?と思ったけれど、いろいろ慣れなさいってことでしょうか。


1号さんと迎える坂道発進はとてもツライものでした。

6号さんや3号さんとだと難無くできる坂道発進が、ものすごーくやりにくい。

半クラの位置が分かりづらく、アクセルをひたすらふかしてるだけで、ちっとも前に進まない。

ブレーキから足を離そうとするとズルズルと後退するから、これもできない。


坂道で固まったままアクセルをふかしている私は目立っていたに違いない。

なんとか時間をかけて発進し、一周したら、発着点でT指導員様が待っていてくれた。

さっそくまた坂道へ連れて行かれた。

「初歩的なことしますよ」

と、坂道の一歩目あたりに前輪をのせ、半クラでアクセル回しながらちょっとだけ前進、その後クラッチ切ってちょっと後退、前進、後退と繰り返す。

半クラがあやふやなのでエンストしまくり、後退しっぱなしになりそうで、怖くてリアブレーキずっと踏むから叱られる。

「後退したら、すぐに半クラとアクセルで前進して。ブレーキは使わない」

と。

「はい!」

と返事だけ立派にして、ちっとも言うことを聞かない。ずっとリアブレーキ踏みっぱなしである。

かなりの時間をこれに費やしましたが、あまり、いや全然、上手にできない。

諦めた指導員様、

「じゃあクラッチに気をつけて坂道通り越えて2コース戻って」

と。


スラロームは、やはり9秒。

8の字コースでアクセルを使いながらの小回りを練習する。

気を抜くと大変なことになりそうで、緊張する。


急制動は、スピードはOKだけど、少しブレーキが早いと。

その後、何故か発進した時、いきなり早いスピードで、ビックリして曲がり切れずに転倒。

久々の転倒。

指導員様に見られてないといいなとキョロキョロしたら、しっかり見られていた。

「ローに戻すの忘れちゃダメだよ」

と。

ローじゃなくても発進ってできるんだ。知らなかった。

ああビックリした。

そして、バイクをとてもすんなりと引き起こしができたのもビックリした。


なんだか今日は全体的にイマイチでした。

でも一本橋とクランクとS字は失敗しなかったから良しとしよう。


最後、発着点でバイクを降りる時、どうしてもギアがNに入らない。

いつも、6号さんも3号さんも苦戦するけど、とりあえず入らない時でも一瞬Nの表示がピカッとするのに、1号さんは全くピカッとしない。

ただひたすらガチャガチャと足を動かしても、全くNに入らない。

降参である。

後方のバイク小屋にいる指導員様に叫ぶ。

「ぜんぜんNに入りません!」

苦笑いしながらやってきてくれて

「1速からじゃなくて、2速からNに入れてもいいんだよ」

と。知らなかった。

私は順繰りに1速からじゃないとNに入れてはいけないと信じていた。

言われたように、2速にしてから足でチョンとギアを踏んだら、すぐにNになった。

あらやだ簡単にできたわ。


ヘトヘトになって、受付へ。

明日は大雨予報だからキャンセルして、違う日に予約しようと。

そのように、いつもの事務の男性の方に頼んだら、

来週と再来週の分、10時間も一気に予約をして下さった。

私、本来なら次回で2段階のみきわめの時間である。

本来ならあと1時間の予約で、こと足りるのだ。

それなのに、この10時間の予約は何だろう。

事務の方曰く、

「だーっと予約取っといたから、村々さん、都合悪い日はスマホでキャンセルして下さいね。キャンセルならスマホでできるから」

と。

優しさ極まれり。

何時間でも遠慮なく練習してねってことですね。

助かりますっ!

更に、

「もし、まだ足りなかったら、また相談して下さい」と。

あと10時間とったら36時間になるというのに、まだもっとかかるかもって思ってらっしゃるのかしら。

それはさすがにかかり過ぎじゃないのって思うけど、もしかしたらお言葉に甘えるかもしれません。

25時限目(2段階6時限目)はシュミレーションと学科

今日はシュミレーションと学科のセット教習でした。

今日は私を入れて3人。

かつて一緒にシュミレーションをした若者1名と、ATの方1名。

指導員様は、快活なキビキビした話しぶりの方でした。


順番に操作をしていきます。

今日は事故に合いやすい場面の運転です。

若者の上手な運転の後、私の番です。

今日は前回と違いギャラリーがいる為、緊張致します。


やたらと暴走してくる車はいるし、やたらと路上駐車してあるし、横から出てくる車は全く躊躇ないし、タイミングよく目の前で車はドアを開くし、子供は横断歩道でUターンしてくるし、そんなことあるかいって状況が重なる重なる。

3回乗って、5回ほど事故にあった。


実際の路上が、こんなにバイクに対して冷たいのなら、私は人里離れた田んぼ道でしかバイクを走らせられない。

軽トラをまず買って、それにバイクを乗せて、田んぼ道まで行って、バイクに乗り、また軽トラにバイクを乗せて帰って来る。これを趣味にせねばなるまい。


ATの方の番になると、指導員様が、まずシュミレーターのバイクのタンクとシート部分をよっこらしょっと外し、平坦なシートに付け替えて、足を乗せるステップをパタンと用意して、クラッチをなんかして、あっと言う間にATバイクに変えていらっしゃった。

そんな変身もできるとは、なかなか興味深い。


10分休憩して、次は学科というか、映像鑑賞。

バイクでの2人乗りの走り方や注意点を、40代としか見えない男女のペアが実演している20分の映像を見ました。

なぜこんな妙齢の方々が実演することになったのだろう。

痩せ型の男性に対し、女性がふくよか過ぎるのも気になる。

これではバランスが悪いような気がする。

なので、急ブレーキの際の映像では、女性が男性の方へ押し寄せており、かなりの圧をかけていて、男性が苦しそうだ。

そして、にこやかな男性に対し、終始女性が無表情だったのが印象的でした。


シュミレーションは今日で最後です。

なかなか貴重な体験で、楽しかったです。

24時限目(第2段階5時限目)はスラローム

今日も無事にできますように!と祈りながら行ってきました。

「顔ごと」「視線は遠く」

を忘れなければなんとかなる。

苦手だったクランクとS字は、これでなんとかなった。

急制動はブレーキをかけるタイミングさえ早くなければなんとかなる。

一本橋はハンドルをワナワナさせればなんとかなる。

坂道は落ち着いて手順を間違えなければなんとかなる。


問題はスラロームである。

今日はスラロームばっかりやりました。


今日はお若いA指導員様。

気を緩めずにやらねば。


スラロームは失敗するとパイロンを倒して証拠が残る為、すぐに下手がバレてしまう。

「クラッチの握りのメリハリを、良く見てて下さいね」

と、指導員様が模範演技をされる。

左手をガン見していましたが、いつクラッチを握ってるのか離してるのか、あまり分からない。

「曲がる時にはどうしてますか?」

と聞いてみる。

「クラッチをしっかり握ってます」

と仰る。

「あれ?曲がり角ではクラッチは握らないと教わりましたが?」

と疑問を呈す。

「いえいえ、曲がりで握って、そのあと離してバイクを立て直します」

と。

分からない。

曲がりでクラッチ切ると転倒すると習ったような。

でも、これ以上これを問い詰めるのもナンなので、

「スラロームの時だけは、そうなのだな」

と、自分を納得させる。

そのうち私にも分かる日がくることを祈ることにします。


私が大回りしている間に、指導員様が、スラロームの走る軌道を修正する為、わざといくつかパイロンを倒して下さったのを、

「あらあら、誰かパイロンを倒してしまったのね、邪魔だけど踏んづけて進むしかないわね」

と思い、横たわるパイロンを踏んづけて進んだ。


「村々さん、パイロンは避けて通って下さい。横にしたパイロンも踏まない軌道で走って下さい」

と。大変失礼しました。


何度も何度もスラロームをやらせて頂いたおかげで、成功することが多くなりました。

ずっと10秒だったのが、9秒になりました。

秒が表示されてるって知らなくて、今日初めて知りました。


気がついたら、一本橋にも秒が表示されていてびっくりしました。成功した時に見たら、7秒ですって。


また気がついたら、今まで御一緒していた生徒さんが、どんどんいなくなってる気がします。

きっと卒業してしまったのね。

あの紳士も、あの美女も、あの若者も、どんどんいなくなる。

寂しい限りです。


明日はまたシュミレーションです。