20時限目(2段階1時限目)はスラロームの練習

なんとかみきわめを頂いて、第2段階へ、のし上ったわけですが、実力が伴わない為に予断は許されない気持ちです。

ちょっと緩んだら、第1段階へ降格になりはしないか心配は尽きません。


今日も前回、前々回に引き続きT指導員様です。

他の指導員様をあてがうと、気が緩み、すぐさま色々出来なくなるのを危惧していると思わずにはいられない人選。

私もそうなりそうな予感がするので、T指導員様続きはありがたい。


今日の教習は20代のスレンダー美女と共に。

美女は私と同じく、第2段階の1時間目だと。

私と違うのは、第1段階を9時間でストレートでみきわめOKだということだ。

「見て見て!私は19時間もかかったよ」

と、私は自分の原簿を見せてあげた。

美女はとっても驚き、かつ喜んでくれた。

19時間かかって良かったことがあって、嬉しい気持ちです。


私が行っている教習所のバイクの生徒は女性が多いように思う。

それも皆、若く、美女で、気さくな方が多い。

出会いを求める若い男子がいるならば、バイク教習を是非オススメしたい。


1コースを1周走り、2コースへ。

なんとか無事に走り終わる。

「急制動はフロントブレーキが遅過ぎる。リアと一緒にかけてね」

と言われる。

ネット情報によりフロントブレーキを先にかけると死ぬと暗示をかけられているので、一緒になんて、それは無理だ。

絶対にリアを先にしたい。

でも、言うことを聞かないと思われるのもナンなので、少しの差でかけられるように心がけたい。


「スラロームが遅いから練習しましょう」

と8の字コースへ。

グルグル回った後、今度はパイロンを交互に避けるようにグネグネ走るようにと。

その際、リアブレーキと半クラとアクセルを使うようにと。


ぜんぜん分からない。


既に3回も模範演技をして頂いている為、全く分からないとは言えず、分からないけど、とりあえずアクセルをブォンブォンしながら走ってみる。

絶対変なタイミングなのだが、指導員様は既に美女の元へ。

なんだかよく分からないまま、ブォンブォンしながらグネグネと練習していました。


その後、本当のスラロームのコースに連れて行かれて、ブォンブォンと走ってみる。

「最初に走った時よりも3秒くらい早くなったよ」

と褒められた。

ぜんぜん分からないながらやったブォンブォンも、良くなる要素になったのだなと感無量。


そして今日の教習は終了。

転倒など、派手な失敗がなくて良かった。

S字やクランクもまだできて良かった。

また、いつ出来なくなる日がくるか、恐怖なのです。


次回は木曜日、シュミレーションです。

少し気が楽ですが、連続で乗らないと、またコツを忘れてしまいそうで怖いです。

「顔ごと」に救われた19時限目

前回、18時限目にして、10時限目に習得したはずの8の字を再びやり、なんとか小回りのコツを思い出しました。


今日はT指導員様。

前回に引き続きのT指導員様。

心強いったらない。

ここ何時間ずっと足踏み状態の教習を、今日こそ打破したい気持ちです。


1コースは1周だけして2コースへ。

T指導員様に、

「顔ごとを思い出しました」

といきなり言ってみる。

何度か聞き返され、やっと理解して頂けたらしく

「そうです、村々さん、顔ごとです」

と。

大きくうなずく私。


今日は「顔ごと」を常に意識してクランクとS字に挑みました。

クランクの入口では

「顔ごと 顔ごと 顔ごと 顔ごと 顔ごと」

とずっと唱えながら進行方向をひたすら見つめる。

角に来る少し前から再び、

「顔ごと 顔ごと 顔ごと」

と唱えながら次の角を見つめる。

クリア!


S字でもずっと

「顔ごと 顔ごと 顔ごと 顔ごと 顔ごと」

と唱え続ける。

クリア!


「顔ごと」

を思い出した私は、14時限目以降、失敗続きだったクランクとS字をクリアすることができました。

「顔ごと」

これを忘れると大変なことになる。

絶対に忘れないように心に刻むことにする。


顔ごと進行方向を見る。


これを忘れて手近なパイロンを見つめた挙句に転倒しまくり、足のそこらじゅうが黄色や青や緑や紫になっているのだ。


私の今年の新語流行語大賞は、間違いなく

「顔ごと」

である。


坂道もなんとか突破、スラロームは遅いなりに通過、急制動はスピードは良いけどまだブレーキが早い、クランクとS字と8の字は無事通過、一本橋も5割の確率で成功。

今までで一番の出来でした。


そして

「顔ごと」に救われて、今日は、なんと、教習終わりに

「なんとか2コース回れるようになったから、村々さん、今日で第一段階みきわめOKね」

と!!!

耳を疑いましたが、間違いなくそう仰いました。

「本当ですか?」

と恐る恐る聞いてみる。

「急制動とスラロームはまだまだだけど、2段階で練習しようね」

と。

夢の!夢の!2段階!

でも、喜びも束の間。

私はすっかり不安になる。

今日できたことが明日はできなくなる、を何度となく体験してきた私である。

明日の教習で再び何もできなくなり、第一段階に降格されはしまいか。

あと何時間か見てもらい、本当に第二段階にいっても良いものかをみきわめてもらった方がよろしくないか。

とも思ったけれど、既に第一段階を10時間もオーバーしている身である。

いい加減、指導員様達も第一段階の村々から解放されたいに違いない。

と思いなおし、恐縮ながらみきわめを素直に頂くことにする。

「長かったですが、ついに!ありがとうございます」

と言ったら、

「2倍かかっちゃったねー」

と。

大人になってから、こんなに必死になったことは出産以来であったから、達成感が半端ない。

すっごい嬉しい。

「2段階に進むから、受付行って第一段階のみきわめ終わったって言ってね」

と。

やっとやっと、受付で言うことができる日が来たのだ。

どんな顔して、どんなテンションで受付の方に言えば良いのでしょう。


冷静を装って受付に行く。

「第一段階みきわめがOKになりました」

と、男性の受付の方に言ってみた。

「そーですか!」

と、少しハイテンションに高めの声で言って頂けて嬉しさひとしおである。

涙ぐみそうになるのをグッとこらえる。

「2段階のスケジュールを組みますね。8時間分のスケジュールをとりあえず組みますね。オーバーした時は、またその時に組みましょう。しばらくは予約しなくても大丈夫になりますよ」

と、今までの私の予約の面倒を労うような御言葉を。

「絶対にオーバーすると思うので、その時はよろしくお願いします。」

と言っておく。

なんと答えたらいいのやらといった表情の受付様。


第2段階の8時間のスケジュールを印刷して頂いて、

「2段階はシュミレーションが3回あります。その兼ね合いで、キャンセルされるとスケジュールが変わっちゃうので注意して下さい。でも体調悪い時は仕方ないですから、連絡して下されば大丈夫だから、休んで下さいね。」

と。


とうとう1段階が終わった。

嘘みたい。

とっても嬉しいけど、不安な気持ちも拭えない。

明日も今日みたいにできるといいけど。


かなり温情なみきわめだけど、良かったです!

憐みを感じる18時限目

昨日は雨ザーザーでしたが、梅雨入りしたのに雨の度に休むわけにはいかないと奮起し、行ってまいりました。

前回の雨の日の出で立ちは余りに暑かったので、今回はカッパの中は軽装で。


昨日はT指導員様。

ガッと教習が進むかも、と期待が膨らみます。


ここ何時間、ずっと退化しております。

速度と停止問題が解消されたら、今度は低速小回りが全くできなくなるという問題が。


最初は好き好き1コースを2周。

その後は苦難の2コースへ。


坂道とスラロームは、なんとか通過。

急制動は

「後ろブレーキめっちゃ早い」

に早くも戻り、

その後、問題のクランク。

入口からすぐに左に曲がるとこで、右のパイロンを倒す。

そのパイロンを見つめる為、バイクも右へ。

よってコースを大きくそれるのだ。

理由は分かっているのだから、パイロンを見なきゃいいのだが、うーむ。


その後の一本橋は半分で落ちた。

S字もカーブでコースアウト。

8の字も斜め横断。


なんにも、ほんとになんにもできなかった。


「8の字の練習しましょう」

と、はるか10時限目に戻ることに。


ぜんぜん出来なくなっていて、自分でも啞然。

2速にした途端に制御できずコースアウト。

呆然と佇んでいたら

「止まってる時間がもったいないよ」

と促され、再び8の字。

かなり時間を要し、やっと前の感覚を取り戻し、グルグル回れるようになった。

そうだそうだ!顔ごと真ん中をみるんだった。

バイク斜めにしても倒れないんだった。


そこで今日は終了。

この退化した私にT指導員様は何と言われるのだろうと不安である。

うなだれる私に、

「Sの字とクランクが通れないから、今日はみきわめできないね。もう少し頑張りましょう」

と、さほどショックではないお言葉を。


T指導員様をもってしても、教習が進まない私。

「前回の教習で、何かいつもと違うこと言われなかった?」

と聞かれましたが、いつもと違うことを言われた記憶がなかったので、

「目線と姿勢を注意されました」

と言いましたが、

「他に何かなかった?」

と。

前回はお初のベテラン指導員様。

やっぱり何か意味があって私の担当になったのかしら。

何か特別なことを言われたかしら?覚えてない。

それ以上追求されることはなく、

「ふーん」

と、意味ありげな感じで会話終了。

引っかかるけど、何も聞かない方が良さそうだ。


でもでも、この小回り問題、どうしたものでしょう。また再びできる日がくるのか心配で仕方ないです。

急制動も一本橋もスラロームも坂道もできてるわけじゃないですが、最も駄目なのがS字とクランクなので、とりあえず、この心配をまずはしようと思います。



教習時間がオーバーしている私は、予約をするのが窓口か電話しかなく、その度に事務の方の手を煩わせている。

そうなってからかなり時間も経っているから、事務の方も私のことを、

教習がぜんぜん進まない、お気の毒なオバさん」

だと認識してることだろう。

次の予約を取る度に

「第一段階のみきわめをされると、第二段階のスケジュールになるので、この予約は無効になりますので、予約を取り直すことになります」

と仰る。

その度に、そうなるといいけど!と心から思うのだが、そのような気配はいまだにない。


みきわめがOKな場合、帰りに受付に報告するらしい。

気のせいかもしれないが、私が受付を通る時、事務の方が顔を上げて、

「今日はどうだったのかな?」

と思っているような気がしてしょうがない。


何事もなく通り過ぎる時の

「お疲れ様でした」

が、若干、憐みを含んだ声音のような気がする。

気のせいだと思いたい。